ジェルネイルとマニキュアには大きな違いがありますが、それぞれの特徴や違いを詳しく理解しているお客様はまだまだ少ないです。
そこでこの記事では、ジェルネイルとマニキュアの違いについて解説し、併用はできるのか?ネイルチップにはどちらが合うのか?という素朴な疑問を解決します。
どんな違いがある?ジェルネイルとマニキュアについて解説
ネイルサロンのお客様にしっかり説明できるよう、まずはジェルネイルとマニキュアの違いをおさらいしておきましょう。
まず、ジェルネイルは名前の通りジェル状の樹脂を使った施術です。
形状記憶のためにライトでしっかり硬化させるので、オフに時間はかかりますが持ちが良くツヤのあるぷっくりした仕上がりになります。
一方、マニキュア(ポリッシュ)の原料は樹脂ではなく液状の塗料。
ペンキや絵の具などと同じ原料なので、ジェルネイルとマニキュア(ポリッシュ)は性質が全く異なります。
そもそも、マニキュアはネイルケアを総称した呼び名ですが、お客様のなかにはポリッシュ=マニキュアと思っている方が多いようです。
ネイルサロンでは「ネイルポリッシュ」「ネイルカラー」などと呼ばれ、ジェルネイルとは全く違う施術手順になるので、
- 持ちの良さやデザイン性を重視するならジェルネイル
- 手軽さや爪へのダメージが気になるならマニキュア(ポリッシュ)
など、お客様の要望にあわせてジェルネイルとマニキュア(ポリッシュ)、おすすめする施術を変えていることが多いです。
【混ぜる・重ねる】ジェルとマニキュアは併用できる?
お客様のなかには「ジェルの上からマニキュアを重ねたい」「ジェルとマニキュアを混ぜて使いたい」など、ジェルネイルとマニキュアを併用したいと考えている方もいるようです。
しかし、基本的にジェルネイルとマニキュアを併用することはNG。
理由は、先ほど解説した通りジェルとマニキュア(ポリッシュ)は性質が異なるからです。
樹脂と塗料を併用すると、
- 発色が悪くなる
- 硬化不良が起こる
- 持ちが悪くなる
など、仕上がりや耐久性に悪影響が出やすいので、ジェルとマニキュア(ポリッシュ)を混ぜたり重ねたりする行為はおすすめできません。
ジェルの施術後、上からマニキュア(ポリッシュ)を塗ること自体は可能ですが、除光液でマニキュアを落としてから削るなど、オフの時間が余分にかかってしまうことをしっかりご説明しておきましょう。
ネイルチップにおすすめなのはジェルとマニキュアどっち?
自爪への負担が少ないネイルチップですが、お客様にはジェルとマニキュア(ポリッシュ)どちらをおすすめすれば良いか悩みますよね。
結論から言うと、ネイルチップにおすすめなのはマニキュア(ポリッシュ)ではなくジェルネイルです。
そもそも、ネイルチップを希望するお客様は日常的にネイルができない方・期間限定でネイルを楽しみたい方が多いですよね。
そのため、自爪へのダメージが気にならないネイルチップなら、デザイン性や強度が高いジェルの方が持ちも良く使い勝手がいいんです。
ただし、ネイルチップにジェルを使うときは、自爪の形に合わせるのが難しい・マニキュア(ポリッシュ)より施術に時間がかかるなどの注意点があります。
間違ったネイルチップを付けると逆に自爪を傷めてしまうので、施術を希望されるお客様にはしっかりデメリットもお伝えしてくださいね。
最近はジェルとマニキュアのいいとこ取りをしたネイルもある!
ジェルネイルとマニキュアはまったく違う商品ですが、最近は両方のいいとこ取りをした「進化系ネイル」が販売されているのをご存知ですか?
例えば、コスメ・デ・ボーテの「ジーニッシュマニキュア」など、光硬化樹脂(ジェルネイル成分)が配合された持続力の高いマニキュアが多くのブランドから続々と販売されています。
このようなジェルとマニキュアのいいとこ取りをした「進化系ネイル」は、セルフネイルでもジェルのような仕上がりを提供したいという想いから作られた商品です。
とはいえ、速乾性・ツヤの良さ・仕上がりの綺麗さを考えると「進化系ネイル」はネイルサロンでも取り入れたい画期的な商品と言えるでしょう。
ジェルネイルとマニキュアにはそれぞれ違った良さがあるので、ご自身のネイルサロンのお客様情報をもとに新しいネイル技術をどんどん取り入れてくださいね。
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