ネイリストを目指す人たちにとって「ネイリスト技能検定2級」取得は大きなスキルアップに繋がります。
ネイリスト技能検定2級の取得はネイルサロンの採用基準となっていることが多く、将来独立を考えていない人にとってもメリットが大きいんです。
そこで今回は、ネイリスト技能検定2級の合格率について解説し、筆記や実技の合格点などを詳しく解説します。
さらに、ネイリスト技能検定2級の過去のアートテーマを紹介するので、ネイリストとして高みを目指したい!と思っている人は今回の記事をぜひ参考にしてくださいね。
思ったより低い?ネイリスト検定2級のこれまでの合格率と筆記・実技合格点
まず、ネイリスト技能検定2級の合格率を紹介します。
2022年春期~2023年夏期までのネイリスト技能検定2級の合格率は、約50~60%です。
ネイリスト技能検定3級の合格率は約90%なので、2級になると難易度がグッと上がるということになります。
2級はサロンワークで通用するレベルの知識や技術が求められるので、筆記・実技どちらも3級の倍の理解力が必要になると言えるでしょう。
とは言え、ネイリスト技能検定1級の合格率は約40~50%なので、2級の合格率との差はそれほど大きくありません。
ネイリスト技能検定は3~1級までコースで受講できるネイルスクールもあるので「資格は2級まででいい…」と思わず高みを目指して最上級の資格取得も視野に入れてみるのはどうでしょうか。
ネイリスト検定2級の筆記試験の合格点
ここからは、ネイリスト技能検定2級の筆記試験の合格点について紹介します。
ネイリスト技能検定2級の筆記試験は100点満点中80点で合格です。
筆記試験はマークシート方式で行い、制限時間は35分となっています。
筆記試験への対策は、主催元である日本ネイリスト検定試験センターが発行しているネイリスト技能検定の公式問題集の内容を覚えること。
ネイリスト技能検定3級・2級・1級すべての筆記試験は、この公式問題集の中から出題されます。
特に、ネイルケアの手順や爪の構造・トラブルなどはよく出題される内容です。
さらに、ネイル&ラップなど2級から登場する試験内容も出題されやすいので、筆記試験は公式問題集をできるだけ暗記するよう心がけましょう。
ネイリスト検定2級の実技試験の合格点
続いては、ネイリスト技能検定2級の実技試験の合格点について。
ネイリスト技能検定2級の実技試験は、50点満点中38点以上をとることが合格ラインです。
実技試験は減点方式で審査され、全10項目それぞれに1~5点を付ける「5点満点法」が用いられます。
さらに、実技試験は前半と後半に分かれており、前半でネイルケア・後半でチップ&ラップ・カラーリング・ネイルアートという流れになることも覚えておきましょう。
実技試験はカラーリングやネイルアートの出来がポイントになると思われがちですが、実は衛生管理も厳しくチェックされているんです。
よくあるミスは使用済みコットンの置きっぱなしや道具のちょっとした汚れなど。
これらは実技に夢中になるあまりついつい見落としがちですが、減点対象となってしまうのでテーブル全体を広い視野で見るよう注意が必要です。
ネイリスト検定2級の要項は?手順や時間配分、結果が出る時期を解説
ネイリスト技能検定2級の筆記・実技の合格点が分かったら、次に気になるのは試験手順や時間配分、結果が出る時期です。
まずは、ネイリスト技能検定2級の試験手順を紹介します。
- 出欠確認
- 事前審査(テーブルセッティング&消毒管理)
- 実技試験・前半(ネイルケア)
- 実技試験・後半(チップ&ラップ・カラーリング・ネイルアート)
- 実技審査
- 筆記試験
実技試験の前には必ず手指消毒を行い、ネイルの指定色や指の位置が4パターンあることも覚えておきましょう。
ネイリスト技能検定2級の試験手順の時間配分について
ここからは、上記の試験手順の時間配分を解説します。
ネイリスト技能検定2級の事前審査からの時間配分は下記の通りです。
事前審査 | 10分 |
実技試験・前半 | 35分 |
実技試験・後半 | 55分 |
実技審査 | 49分 |
筆記試験 | 35分 |
実技試験は前半終了後に1分ほどのインターバルがあるので、道具の整理や後半のタイマーセットなどを準備しておきましょう。
また、実技審査と筆記試験の間にも準備時間があるので、公式問題集を見ながら本番までしっかり復習しておいてくださいね。
ネイリスト技能検定2級の試験結果が出る時期は?
ネイリスト技能検定2級の合否の結果が出るのは、試験から約1ヶ月後です。
結果報告として、日本ネイリスト試験センターより合否通知書が自宅へ郵送されるようになっています。
続けてネイリスト技能検定2級取得の証明である「合格証書(ディプロマ)」が発行されるという流れです。
さらに、合否の結果は日本ネイリスト検定試験センターホームページの「結果案内」からも閲覧することができます。
ホームページで確認するには受講番号と生年月日が必要になるので、自分の受講番号は必ず控えておきましょう。
参考 : 検定試験結果案内 (nail-kentei.or.jp)
しかし、日本ネイリスト検定試験センターは採点内容・結果詳細を公表していません。
筆記や実技の採点が気になる人もいますが、基本的に合否結果のみの報告になることも覚えておきましょう。
【チューリップ・うさぎ・和菓子・さくらんぼ】ネイリスト検定2級で過去にあったアートテーマは?
ネイリスト技能検定2級を合格するには、実技試験のネイルアートの攻略が大きなポイントです。
ネイルアートのテーマは毎回変わるので、一発合格したいなら過去に出題されたテーマをしっかり把握しておきましょう。
そこでここからは、ネイリスト技能検定2級で過去にあったネイルアートのテーマを紹介します。
2022年~2023年の夏期までに主題されたネイルアートのテーマは下記の通りです。
- 2023年夏期「スイカ」
- 2023年春期「チューリップ」
- 2023年冬期「うさぎ」
- 2022年秋期「和菓子」
- 2022年夏期「ひまわり」
- 2022年春期「さくらんぼ」
このように、ネイルアートのテーマは季節を感じるものや動物が多いです。
過去に出題されたネイルアートの動物は、うさぎだけではなく犬や猫などもありました。
動物などの生き物は表情で可愛らしさを再現するのが難しく、単なる器用さ以外にも観察力や表現力が必要になります。
花や果物などシンプルなテーマは簡単に感じますが、コントラストを調整したり季節感を出したりするのは案外難しいものです。
ネイリスト技能検定2級のネイルアートで高得点を狙うには?
ネイルアートのテーマは季節に関係するものや動物が出題されていますよね。
とは言え、テーマを予想して練習するのは良くないので、日本ネイリスト検定試験センターよりテーマが発表されてから練習を始めましょう。
ネイルアートで高得点を狙うには、採点基準でもある下記のチェックポイントを把握することが重要です。
- テーマに相応しいデザインであること
- デザインのバランスがとれていること
- 色鮮やかな仕上がりであること
- 細部まで美しく描かれていること
- アートは筆だけで描かれていること
実技試験であるネイルアートは減点方式なので、美しく統一感のある仕上がりで得点を伸ばす必要があります。
ネイルアートは繊細な作業なので、使用する筆は描きやすく自分の手に馴染みやすいものを吟味して選びましょう。
また、ベースや絵の具をしっかり乾かすのも大事なポイントです。
乾きが甘いと次の工程でよれが発生してしまうので、仕上げのトップコートまで焦らずアートを描いてください。
ネイリスト検定2級のカラーリングでパールホワイトを使いたい!おすすめのポリッシュは?
ネイリスト技能検定2級のカラーリングは毎回指定色が変わり、赤・ピンク・ナチュラルスキンカラー・パールホワイトの4色から選ばれます。
赤やピンクは塗りやすく3級でも使用する色ですが、パールホワイトは特に塗りにくく「カラーリングで選ばれたらハズレ…」なんて思う人がいるほど。
そこでここからは、ネイリスト技能検定2級のカラーリングがパールホワイトになったときのおすすめポリッシュを紹介します。
おすすめのパールホワイトポリッシュ・noiro(ノイロ)ネイルカラー プロフェッショナルライン P005
パールホワイトポリッシュのなかでも、特にパールの粒が小さくすじが出にくいのがnoiro(ノイロ)のP005です。
細かいパールのポリッシュはサラサラした手触りとフラットな仕上がりが特徴的。
ムラになりにくく重ね塗りをしても下のネイルがえぐれないので、ネイリスト技能検定2級のカラーリングでの活躍が期待できます。
ただし、サラサラのポリッシュとは言え最後まで使っていると液がドロドロになってしまうので、試験では必ず未使用の商品で挑みましょう。
一発合格するためにはネイリスト検定2級のテーブルセッティングも重要!過去問などで対策しよう
ネイリスト技能検定2級を一発で合格するには、筆記や実技だけではなく事前審査のテーブルセッティング&消毒管理も重要になります。
2級を目指す人は当然ネイリスト技能検定3級を取得してからになるので、テーブルセッティング&消毒管理は復習感覚でしっかり対策をとりましょう。
気になるテーブルセッティング&消毒管理の注意ポイントは下記の通りです。
- 品名ラベルは分かりやすい位置に貼る
- アルファベット表記は禁止なので使わない
- 使用禁止道具を再確認しておく
近年、新型コロナウイルスの流行に伴い、事前審査のテーブルセッティング&消毒管理は厳しくチェックされるようになりました。
規定のタオルやペーパーの位置は複数通りあるので、事前に日本ネイリスト検定試験センターが公開している写真で見る「テーブルセッティング」規定を確認しておきましょう。
参考 : 写真で見る「テーブルセッティング」規定 (nail-kentei.or.jp)
ネイリスト技能検定2級を一発で合格するには最低限のマナーを守ろう
ネイリスト技能検定2級の筆記・実技・テーブルセッティングなどを紹介しましたが、一発合格を目指すなら大人として最低限のマナーも守らなければなりません。
具体的に注意してほしいのは下記のような行動をとることです。
- 忘れ物をした
- カンニングをした
- 態度が悪かった
- 私語が多かった
このような悪い行動やミスは減点対象になり、最悪失格と判断される可能性があります。
試験官は受講者全員の態度や所作も審査しているので、最後まで気を抜かず誠意ある心持ちでネイリスト技能検定2級に挑みましょう。
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